更新日:2017年10月8日
以前、テキストを縦中央に配置する方法の記事内にて、floatを使わずにレイアウトが可能なdisplay: table-cell;のことを紹介しましたが、それ以上に便利なCSSが存在しました。その名もFlexboxです。
過去にCSS3の勉強をした際に認知はしていたのですが、実際に触ってみたことはありませんでした。当時はFlexboxに対応していないブラウザがあまりにも多かった為です。
それが最近では主要なブラウザはほとんど対応しているということで、使ってみた所、本当に便利で驚きました。まさに今のレスポンシブ時代に最適化したfloatといった感じです。
ちなみにIE10以前ではFlexboxは使えません。
それではFlexboxの使い方を早速ご紹介していきます。そもそもFlexboxとは何かというと、簡単にまとめると
例えば下記のようなHTMLとCSSがあったとします。
分かりやすいようにdivに背景色をつけているだけの、何てことない記述です。
ボックス1ボックス2ボックス3ボックス4
こちらはCSSです。
.box_wrap { width: 100%; } .box1 { width: 100%; background-color: red; } .box2 { width: 100%; background-color: blue; } .box3 { width: 100%; background-color: yellow; } .box4 { width: 100%; background-color: green; }
実装すると下記のようなカラフルなボックスが縦に並びます。
ではこれにFlexboxを適用してみましょう。
先程のCSSにFlexbox用の2行のソースを追記します。
.box_wrap { width: 100%; display: -webkit-flex; display: flex; } .box1 { width: 100%; background-color: red; } .box2 { width: 100%; background-color: blue; } .box3 { width: 100%; background-color: yellow; } .box4 { width: 100%; background-color: green; }
display: -webkit-flex;
と
display: flex;
の2行のソースが追記されただけです。
display: -webkit-flex;はブラウザのSafariにFlexboxを適用させる為の記述です。
Flexbox用の2行のソースを追記したものが下記になります。
お分かり頂けたでしょうか?
Flexboxを適用することで、それぞれが調度良い均等な幅になりました。
また、floatもしていないのに横並びになりました。
更にウインドウの幅を狭めてみても既にレスポンシブ対応しています。とっても便利ですね。
ちなみに更に記述を追加することで、順番や位置を簡単に変更することが出来ます。
例えば
flex-direction: row-reverse;
というCSSの記述を.box_wrapに追記すると下記のようになります。
ボックスの順番が逆順になりましたね。
こうしたことがとても簡単に出来るのがFlexboxなんです。
逆順の他にも様々なことが出来ます。
flex-direction: column;
縦に並べます。
flex-direction: column-reverse;
縦に並べて、逆順にします。
flex-wrap: wrap;
Flexboxのデフォルトでは折り返しが許可されていませんが、この記述を適用すると折り返しされるようになります。
flex-wrap: wrap;
折り返しされるようにして、折り返し地点を逆順にします。
ここで紹介している記述以外にも様々なことが出来ますので、更に興味のある方は調べてみて下さいね。
いかがでしたでしょうか?
新時代のfloatとも言えるFlexboxをあなたも実装してみませんか?